理系塾講師のブログ

塾講師歴27年、理系全般、あらゆる学年を指導してきました。

物理の授業で

物理の授業を受験生にしていて、最近話すこと。

 

物理は基礎知識(公式や典型問題の解法を暗記)の習得後に、

 

アウトプット

 

が大事だと話をするのだが、

 

現象理解

 

も大事だよという話をするようになった。

 

常識的に知っているつもりになっていても、最初に抱くその「常識的な感覚」が間違っているケースが結構あるのだ。今回は、ひとつ具体例を挙げてみる。

 

【円運動を用いるスポーツ】

自分がハンマー投げの選手だとして、自分を中心にグルグル回転して加速、さあ投げるぞ!というとき、自分の目の前で一緒に動いていて止まっているように見えるハンマーをどのタイミングで手放すか?

 

①自分の視線が飛ばしたい方向(フィールドの中央)が見えたとき

 

②飛ばしたい方向の「90度手前」のとき

 

結構物理をやりこんでいる生徒でも①の解答をしてしまう。

等速円運動の速度方向は?・・・あっ、接線方向。そうか、なるほど。というやりとりになる。

 

この、現象を理解して、今までの思い込みや誤解を解く

 

という作業をすると、生徒の実力もさらに向上する。