小6→中1と同じく、中3→高1も塾としては営業しやすい。
いい意味でも悪い意味でも、どういったトークがされるのかを書いてみたい。
私立中高一貫はこれは全く関係ない(1年先取りのペースになるのでこれから述べる内容は中2ぐらいに起きているはず)
公立中学に通う生徒、保護者に対するトーク例だ。
中3は高校受験が終わって、生徒は「勉強からやっと解放される。いっぱい遊ぶぞー。」と遊ぶ気満々。実際、大半は遊ぶだろう。
・3月まるまる遊びまくって、せっかく受験勉強で身に着けた知識をすっかり忘れる
・勉強以外に楽しいこと(友人関係、部活、学校行事がメイン)が多く、勉強なんかやってる場合じゃない
・高1の数学は中学と比べるととても難しく、油断しているとすぐに分からなくなる(中学に例えると、中学5年生(1年分飛ばしたくらい難しいと言いたいらしい)のレベル)という印象
ここで、
「新高1準備講座」でスタートダッシュを切ろう!
となる。3月中に高1内容の約2か月分のカリキュラムを先取り消化して、「勉強以外の学校生活も全力で取り組めるよ」と高校に入ったら貯金があるから少し勉強しなくても大丈夫という雰囲気にもっていく。(真面目に勉強しなきゃいけないというトークはNGであることがよく分かる)
塾的には、中3が卒業してごっそり抜けると売り上げ的には大打撃なので、上手く継続させることはとても重要である。また、自分で強い意志を持って何かするという大変(これが人生においては大事で鍛えるべきなのだが・・・)な部分を全部「塾任せ」にできるという心理的な安心を強調できるとなお良いだろう。
保護者的には、うーん、やっぱり不安を煽られるかな。
生徒本人的には、不安を煽られた後、安心させられる流れだ。
そして保護者・生徒共に「楽ができる」と思わされる。
それを分かった上で自分のメリットを考えてもらいたい。
これも、相手の意図と自分の求めているものの両方を理解した上で、それに乗るか乗らないかを決断できるようにしたいものだ。