理系塾講師のブログ

塾講師歴27年、理系全般、あらゆる学年を指導してきました。

医学部や国立大学への道

医学部合格、国立大学合格を目指そうとしたときにどう考えるか。

①国立大医学部

②私立大医学部

この目標設定であれば、理系に関して言えば例えば「東大、京大等の国立医学部以外の他学部」や「早慶(慶応医学部を除く)」に関しても学力的には十分だろう。

 

さて、子供の幼少期から塾講師目線で分岐点ごとに見ていくと

(1)就学前

子供にたくさん話かける。絵本の読み聞かせ。外に連れ出して五感を刺激する活動。運動。子供に関われば関わるほど良いが、義務感を抱いて親が強制的になると逆効果。子供の集中力は全然続かないのが基本。ストレスを溜めないように。

 

(2)小学校受験

実はあまりお勧めでない。親の経済力で決まってしまうから。試験も普通の学力試験とはかけ離れている。「勉強によって本人の実力で合格」とは言えない。

 

(3)中学受験

このタイミングでいわゆる名門私立中に合格させることができれば、中高一貫教育で医学部合格にかなり近づける印象。中学受験専門の塾に入れ、しかも上位の成績でないと厳しい。親の経済力が必要になってしまう。また、中学受験専門塾は存在する地域も限られてしまうため、地域によっては塾通いが難しい。

中堅どころの中学に落ち着いたとしても、つらい中学受験を乗り切ったこと、その過程で身に着けた学力は貴重なので、中学受験はできるならやる意味はある。

算数に関して言えば、子供がついてこれるなら、「受験算数」を学ばせておくと思考力がアップして、その後の学習に良い影響が出る。

 

(3)高校受験

都道府県によって、トップの高校が私立であったり、公立であったりするが、トップレベルの高校にまずは合格すること。トップレベルでないと、良い学習環境が得られないことが多く、「周囲の環境に逆らって自分だけ勉強」という強い意志で頑張ることを余儀なくされるため。

 

(4)大学受験

上記のそれぞれの時期に、どうするか決断して方向を決めていく訳だが、高校生になってから目指そうとすると物理的な時間が足りなくなることがよくある。

できるなら早めに手を打っておけば、選択肢もあり、軌道修正を何度もできるのでいいが、そうでなかったら、受験日から逆算して計画を立てて、自分だけのカリキュラムをつくり、計画通りに実行することが必要になる。

 

「教材選択、計画、実行」が適切であれば、いわゆる「逆転合格」的なことも可能だが、実際に経験した(経験させた)人の話を聞かないと難しい。

 

次回は、実際に医学部合格させたケースを述べてみたい。