中学受験終了後から持ち上がり、そのまま大学受験まで指導したケース。
勤めていた塾の塾長の集団授業で私立中高一貫校に合格、入学し、小6から大学受験まで個別指導した生徒。中学受験としては成功とは言えない学校に進学した生徒である。
【指導科目と教材】
数学 教科書とフォーカスゴールド→過去問
物理 「漆原の物理」3冊と物理重要問題集→「東大の物理27ヵ年」、過去問
化学 「岡野の化学」3冊と化学重要問題集→過去問
※物理の東大の問題集は本人の物理の出来が良く、時間的余裕があったので採用
【生徒の様子】
真面目に言われたことを忠実にこなす男子。はじめは先取りを完了するまでは授業中心、先取り終了後は指示だけして実施したものの質問対応が中心の授業に。全国模試の結果は高3の秋頃には偏差値60台後半から70台が出せるくらいに仕上がった。
【結果】
私立大医学部に複数合格。どの大学も補欠からの繰り上げ合格だった。
この生徒は中学受験時に指導してもらった塾長を心酔しており、塾長の言うことは何でも聞く状態だったため、「医学部合格頑張れ、お前ならやれる」という言葉を信じて頑張りきったという印象。精神的な部分が大きかったと思われる。
「何かを信じて、ひたすら一生懸命頑張り通す」ことで望む結果が得られるという好例だろうか。自分のやっていることに疑問を感じて、
・塾を変えてみる
・教材を変えてみる
・人の意見でいろいろ左右される
結果として時間を浪費する・・・この行動をとる人がいかに多いことか。
この生徒はこういう無駄が一切無かった。精神面も対策を立てることが大事であることに気づかされるケースだった。