理系塾講師のブログ

塾講師歴27年、理系全般、あらゆる学年を指導してきました。

数学、どの時期にどれだけ?【高校編】

いよいよ大学受験の数学。

 

どの時期にどれだけやっていたらいいのか?

目標から逆算するのが良いだろう。

 

【理想】

高校1年なんて、もう新しい環境でわくわく要素しかない。新しい友人、部活、楽しいことしかないので、「勉強なんかしてらんない!」というのが本音であろう。だが、そんな楽しい時期こそ、最終的に「受験からは逃れられない」と本人が理解しているのなら、はじめから向き合うことで、高校生活がとても充実したものになるだろう。

楽しいことを「勉強を理由に制限」したり、その逆の「勉強から逃げて楽しいことばかりやる」をせずに、楽しいことも勉強もすると覚悟を決めるといい。

 

それを前提とした上で、目標の「大学」できれば「学部」をおおまかに決めてしまうといい。(大学のレベルと自分の今のレベルを考えるのではなく、レベルそっちのけで行きたい大学をリストアップしてしまうとよい)

 

・決めた大学に入るために、どの教材をどの時期にどこまでやる必要があるか、必要な時間数はどれだけか、等を大まかに決める。

・年単位の大まかな計画から、月単位の細かい計画、さらに週単位まで細分化して、1日何問くらい解かないと計画を達成できないかをつかんでおく。

 

学習習慣がついてないとき(はじめは自分の決めた数を毎日継続することができないので、内容はぶっちゃけどうでもいい)内容ではなく、「毎日やる」「それを1週間→1か月→3か月継続できる」ことが最重要なのだ。

 

そしてここで重要なのは、完全主義にならないことだ。

・自分の決めたことが1度でもできなくなると自己嫌悪や自分を罰する気持ちにすぐなって気分を悪くし、諦める

これでは勉強できるようにならない。

・出来なかったとき、「自分を許す」。何度でもできるようになるまで繰り返す。

・習慣づくまで内容なんてどうでもいい。「型」を作ることが最重要。

・学習する時間帯等はなるべく一定にして固定すると継続しやすい。

 

目標大学から逆算して計画を決めて、具体的な計画が立つと、「現実問題、今の自分にできるのか?」「無理そう」とか「あ、いけそう」とかの考えが湧いてくる。

高1の初めから、「戦略と戦術」を計画できれば、途中で修正や微調整をしながら、いろいろやることができる。

学生には、この時期に計画させたいものだ。