塾講師として20年以上仕事をしてきて、受験産業にポッカリと欠けているものが最近分かりかけてきた。それは、
マインド
なのだろう。中学受験の小学生にはおそらく無理なので、親が上手く導いていくことが大事なのだが、早ければ中学生、高校生にはマインド面についてもしっかり整えることが必須なのではないかと思うようになってきた。
抽象的な話なので、一例を挙げたい。
「あいつ、東大受かったんだって」
の話題に対して、
(反応1)
東大、入ったら入ったで大変じゃん。あいつ勉強ばっかしてたじゃん。人生楽しめてないんじゃね?俺ら大した大学じゃないけど、結構楽しいよな・・・。
(反応2)
(素直に)あいつすげー。人一倍頑張ってたもんな。
頑張らなかった自分を「正当化」する心
こういったマインドで勉強に取り組むとどうなるか。目の前のやるべきことから逃げて、スマホを見たりゲームをしたり。それを親や教師、はたまた塾の先生にも指摘されて気持ち的にさらにやる気のなくなる状況に・・・。
予備校や大手の塾というのは、「教える内容」(教科的に難しいもの)にばかり目が行き、やる側の心の問題は完全に無視、というか大事だと分かっていない節がある。最近、心理学の側面を考える塾が出てきているのを見かけるが、何も知らないと「胡散臭い」というイメージで見てしまうだろう。逆に心理学のことを気にしている塾は「分かっている」塾であることが多い。
最近、マインドと戦略、両輪がきちんと回ることで最高のパフォーマンスを発揮できて「私は何でもできる」→「つらいことをつらいこととも思わずに頑張れる」
という前向きな行動につなげて、当然の結果として、結果が出せるのだということを思う。
これ、何かと似ているなと思ったら、「起業家」に必要な条件じゃん!
ということで、起業家で成功する要素を受験に取り入れることで周囲の生徒をごぼう抜きで奇跡を起こす生徒が現れるのだろう。