理系塾講師のブログ

塾講師歴27年、理系全般、あらゆる学年を指導してきました。

一般化

「一般化」という言葉。

 

数学では、問題を解くときにいきなり一般化されている問題、をそのまま解こうとすると解けないことがある。

 

その時には、まず「具体的」な例を使って作業してルールを見つける作業が有効。

 

文字が使われている場合は、簡単な数字を代入して試す。

規則性を掴んだら一般化をしていく、といった要領だ。

 

その一般化が、数学で問題を解く場面以外に使われているのを発見した。

 

メンタルトレーニングにおける「一般化」だ。

一般化には「良い」一般化と「悪い」一般化がある。

例として「失敗してしまったとき」で考えるのがいいだろう。

 

【悪い一般化】

告白したのに振られた場合、

その子に振られただけで、他の子には振られていないにも関わらず、

「振られた自分には何にも価値がない」と自分の人格全てがダメかのように考える。

「もう告白できない」「また振られたらどうしよう」という恐怖→告白ができなくなる。

 

【良い一般化】

新人で会社で失敗したとき、

「新人というものは、知らないことが多いのだから、失敗することはよくある。失敗するのは自分だけじゃない。切り替えて前に進むのが大事。」

 

という、自分の価値を下げない、いつまでもクヨクヨしない心。

 

受験勉強にももちろん活かせる。

知識を覚えられないとき、

・「自分は何て物覚えが悪いんだ」→「自分には無理だ。自分には才能が無いんだ!もう嫌だ。」→つらくなる(自分で自分をつらくしているだけなのだが)

こう考えるのではなく、

・「人間の脳は忘れるようにできている。忘れるのは当然。でも長期記憶にする方法がある。」→「繰り返していれば、覚えるし、忘れなくなる。そうなるまで繰り返せばいいだけの話じゃん。」「覚えるまで繰り返さないからいけないんじゃん。その繰り返さないところだけが甘いんじゃん。」「アホみたいに繰り返そう。」

 

数学と他の分野のつながりを感じた。

「一般化」はマイナスにもはたらいたりすることが分かったから、プラスにはたらくように意識したいものだ。