受験勉強にはメンタル面が重要であることに気づいた途端、自分の視野が驚くほど広がった話。
中学の数学の一発目のテストで大失敗してしまい、
・できるようにならなきゃというプレッシャーで冷静になれない
・数学のできるクラスメイトから煽られる
・できなきゃと思えば思うほどできなくなり
・日々の小テストも時間制限のせいで焦って思うように点がとれない
・パニック状態で「自分は数学が苦手」「数学なんて大嫌い」になりかけている
そんな中1の女子の体験授業を行った。
今までならば、お仕事としてやるべきことを淡々と実施しておしまい
という状態だったのだが、今回は、
授業前の
・本人の不安げな表情
・自暴自棄になりかけている娘が心配で不安そうにしている付き添いのお母さん
の心の状態がありありと分かった。
授業はテスト直しを行い、改善のポイントをどんどん解説していった。
今までできなかった部分ができるようになって「腑に落ちる」感触を本人が持つ瞬間も感じられたので、しっかり褒めながら、
あなたは数学は苦手ではない。できるよ。
という気持ちで解説をしていった。
本人の自信を取り戻すのが自分の仕事だとはっきりと分かった。
本人が自信を取り戻せば、自動的にお母さまも安心する。
一石二鳥である。
上手くいかないときの考え方や物事の捉え方をしっかり教えてあげたい。
彼女が自信を取り戻すまで、徹底的にやるつもりだ。頑張ろう。
話はそれるが、今のお母さん世代は、私が塾講師を始めた頃に教えていた小中学生の世代だ。教え子の中でも既にお母さんになっている生徒もいた。
だから、お母さんも自分にとっては生徒みたいな状態だ。
子も親も納得する指導にはメンタル面の配慮が欠かせないなと思う。