「凹みにくいメンタル」
受験勉強に限らず、社会人になっても何かを成し遂げる上で絶対に欲しいメンタルだ。
もはや、このメンタルさえあれば、あとは行動するだけで勝手に成功していくと思える。私は喉から手が出る程欲しい要素だ。
どうやって手に入れるのか?そもそも手に入れられるのか?
と悩んでしまいそうだが、一定期間の継続したトレーニングで誰でも手に入れられるのだ。
それは、
ちゃんと状況を客観的に把握すること
自分の状態を客観的に見て、置かれている状況を正確に把握することでストレスの無い、継続した行動をとることが出来る。
そして自分の成長が実感できることにより、自分が好きになり、行動が面白くなり、結果その行動が好きになるのだ。
抽象的で実感が湧かないと思うので、具体例を挙げると、
ド素人の状態で、そこそこ上手い選手たちばかりの草野球チームで試合をするとする。
素人は自分だけ。バッターボックスに立って、ヒットやあわよくばホームランを打とうと気合を入れる。結果は空振り三振。
この後だ!さあ、自分に対してどう考えるか?
大半の人は実は、打てなかったことを反省したり、クヨクヨしたり、自信を無くしたりしないだろうか?
その状態で、「次は頑張る」とか言って猛練習して、次の試合もヒットとか狙おうとして三振。また自分を責める。この精神状態をずっと続けて野球が上手くなるのだろうか?まず気持ちがつらいと私なら思ってしまう。途中で投げ出すだろうなと。
しかも、ド素人の自分に対して、草野球の周りの人々はどう思うか?ヒットなんかそもそも期待していない。一緒に楽しんでもらおうと温かい気持ちでいるはずだ。
自分の思い込みで、悪い方向に向かっているだけなのだ。
自分が思うほど周りは自分に関心等無いということを自覚した方がよい。
ならば、どうするか?
そこで客観的に状況を把握するのだ。
ド素人→三振が当たり前、守備もエラーして当然
「何もできない」
のだ。そこからのスタートなのだ。
何もない自分からのスタートを認めず、理想の自分を基準にして評価するからあらゆる不幸がはじまってしまうのだ。
自分が何もできないところからのスタートをしっかり認識しているから、
・上手くいかない→当然だよな。次は上手くいくようにしよう
・上手くいく→成長を感じる。さらに上を目指す気になる
というふうに、失敗してもそれを受け入れて何とも思わず、成長すれば自分を褒めて頑張る。これは受験勉強についてもそのまま応用できる。
部活引退後の運動部の学生が短期間で驚異的に学力を伸ばす例があるのは、スポーツで身に付けたこのメンタルを受験勉強に上手く応用しているからだろう。
良い意味で「自分はバカである」ということを受け入れて、自分に過度な期待をせず、
「伸びしろしかない」と思って勉強に取り組むといいのかもしれない。